日本人の女性になぜ外国人の男性が好きかと聞いてみると、「レディズファーストの思想があるから」は必ずベストツリーの理由に入るだろう。しかし、これは外国の文化の特徴ではない。誰だって女性を優先に行動が出来るはずだ。
そして、異性に興味のある男性にとっては、いまどき欠かせない考え方になりつつある。
基本の基本として、下記のことが挙げられる。
- ドアに近づいている時、必ず自分から開けて、「どうぞ」と言って笑顔をかけて彼女が通すまで待つこと。後ろに他の人がいる場合は、彼らの通すのも待つ。
- ドライブの時、君がドライバーの場合、車に乗る前に彼女のドアを開け、「どうぞ」という一言。
- レストランの注文は、彼女の注文をしてから、自分の注文を済ます。自分から注文したい女性は、「お先にどうぞ」という一言の定番。
- 彼女が重い荷物を抱えている時、必ず持ってあげる。これは当たり前と思っている方がたくさんいるだが、それでもそうしていない男性が多い。
- 最初のデートは必ず君が財布を出す。もし、最初のデートでも彼女は君がすべて払うのが嫌なら、彼女の気持ちを尊敬して、割り勘にするが、最初は割り勘のつもりで行かないでくれ。
- それからのデートはお金が窮屈であれば割り勘で良いが、その時はよくプレゼントをする。プレゼントはお金をあまりかけなくても良いんだけど、大切なのは、自分は彼女をどれだけ大切にしているかを明確にすることだ。
- では、金科玉条:「レディズファーストというのは、自分が好きな綺麗な女性だけを助けるのではなく、女性の皆さんの助け船になるため、努力することだ。」特に年配の方に親しくするのが本当の紳士のマネーだ。可愛い子だけにデレデレしていることは、レディズファースト精神に違反する。ポイントは、女性を尊敬し、自分の心の優しさをアピールするのではなく、自分の優しい本音を形にすることだ。
基本とは言っても、これだけが出来れば、かなり良い女性と付き合うことが出来ると思う。親切することはそれほど複雑なことじゃない。むしろ気持ちとしてはとても簡単だ。小学生、皆分かっているのに、大人になると本当の優しさを忘れてしまうじゃないか。
だけど、親切することは大変なことじゃない。相手を上げて、相手のため何か喜ばせることをする。それだけなんだ。頑張って命をかけるようなことじゃない。当たり前なことばかりだ。(まあ、ドアを他人のため開けるのが当たり前じゃない人もいるだろう。だけど、それはしょうがない。最初は違和感に感じても、習慣にするしかない。その簡単なことができないと、アメリカの女性に嫌われると思う。たかがドアを開けることだが、それは最低限の尊敬とでも言えるだろう。)
だけど、当たり前のことだからこそ、忘れがちだ。挨拶と同じ。学校ではなぜ「挨拶が大事」を何回も何回も教えているだろう。皆が分かっているのに、そこまで教える必要があるのか?でも、やっぱり必要だと思う。一番当たり前の挨拶さえ忘れる世だから、女性にドアを開けることはいくら簡単とは言っても、出来ない人がたくさんいる。過半数の男性は、そんな簡単なことすら出来ないみたい。
嫌われるのは当然だ。
まあ、暗い話はこのくらいにして、これから女性を一番気持ちよくすることについてちょっと考えておきたい。
あまり公然の話題ではないが、レディズファーストはセックスの際でも当てはまる。残念なことに、ドアをちゃんと開けているのに、セックスになると自己中心に耽る男性が多い。日本人であれ、アメリカ人であれ、僕は数多くの男性の悪口を聞かれてきた。女性の一番多かった文句は、男性はあまりにもわがままで、彼女達をいかせてくれなかった、ということだ。自分が射精すれば良い、という身勝手な発想に負けているようだ。
僕の友達の中に、二人の女性が気の毒に思う。30代と40代の日本人の女性だ。ハッキリ言ってしまうと、二人とも数十人と寝たことがあるが、今までいかせたことはないそうだ。アメリカ人でも、日本人でも、うまくやっていない男性がたくさんいるということになるだろう。
僕は彼女たちの話を聞いた時、自分が男性であることを恥に思った。なぜなら、この二人の立派な女性が男性たちをよく気持ちしてあげているのに、男性たちはお返し一つもしてくれなかった。情けないことだ。
女性の体は男性のと違って、何回もいくことが出来るようになっている。それは、男性が射精すればリーチャージ出来るまで少なくとも数分がかかるものの、多くの女性にはその限界がないそうだ。必ずしもそうではないが、一般の女性は男性に比べてよりよくオルガスムスに達成することが出来る。科学的にはそうなっているのに、男性のオルガスムスの頻発度が高い。それをどうやって説明すれば良いだろう?男性の殆どが自分のことしか考えていないとしか言うようがない。言い換えてみれば、男性はセックスをさせている、女性はセックスされている。まるでレイプみたい。セックス好まない女性がたくさんいるのは、こういうらちもない男性が原因じゃないかな、と僕は思う。
最低は、「俺の女房は滅多にセックスしたがらない」と言い、浮気相手を探そうとする男性。おいおい。妻がしたがらないにはちゃんとした理由があるはずだ。それは、君のやり方にはもうちょっとの工夫が必要じゃないか。
そういう男性は、だいたい愛人を買うしかない。お金をかけることで、綺麗な女性の興味を引く。しかし、お金を使う必要があるということは、魅力的な男性ではない。
セックスが下手な男性は、意外とプライドが高い。プライドが高いからこそ、失敗を許せない。特にセックスのような恥ずかしくなりがちなことについては、知らないのに知っている必要を無理矢理振る舞う必要を感じる男性が多い。
だけど、これは間違いだ。間違いだけど、とっても陥りやすい間違いなので、自分がここで失敗すると、別に絶望する必要はない。失敗を隠そうともする必要がない。その逆に、失敗を失敗として認めて、自分を許したらどうだ?
この辺からレディーズファーストの秘訣が見つけられると思う。レディズファーストは、「自分が男性だからすべてを女性のためにやってやる」というようなことではない。その態度には、「女性が弱い者」や「男性が優越な存在にある」という考え方が潜んでいるから、決して「レディズファースト」とは言えない。
レディーズファーストというのは、彼女のことを優先して、彼女を気持ちよくするため、彼女がして欲しいことをする習慣だ。
第一の問題:彼女が何をして欲しいのか、わからない。
まあ、最初の頃は分からなくても良いのだ。会ったばかりの頃、彼女の好きなものすべてを分かるはずがない。「女性皆がこう好きだから、俺がこうやってやる」というのはレディーズファーストの正反対だ。レディズファーストは、「女性皆が欲しがっていることをやる」のではなく、「今目の前の女性の一人の気持ちを分かるように頑張って、彼女を喜ばせてみせる」という動機なんだ。
だから女性たちはレディーズファーストに憧れる。男性がわがまませずに、一人一人の女性に優しく行動をすると、女性は感動する。大切なポイントは、レディーズファーストの精神は美人に対してだけのものではなく、お年寄りもブスの人も誰に対しても当てはまることだ。
このような心を宿る(養う?)ことは難しい。だけど、これが実現出来れば、あとは問題なし。
話をちょっと戻してみよう。女性がセックスを楽しめば、当然したがらないわけがない。性欲は食欲とあまりかわらない。
だけど、まずいものばかり食うとなると、誰だって諦めるだろう。彼女は諦め始めていると自分が感じた時、セックスの技を磨くのだ。
「技を磨く」と書いたのだが、それはバイブの使い方の勉強とかそういうのではなく、相手を喜ばせる方法を考えるみることだ。それはどうやってわかるかと聞くと、相手に聞くに限る。
ただ「何をして欲しい?」と聞くだけで答えが出てくるはずがない。本人は自分が欲しがっていることを知らないことがあるし、知っていても、恥ずかしくて言えないこともある。それほど経験値が高くないかもしれないし、数十人の恋人の経験があっても、最高のセックスの喜びを知らないかもしれない。実は、相手が多ければ多いほど、本当のセックスの喜びを知らないと思う。なぜなら、良い相手が出来たら、そう簡単にその相手から離れないものだからだ。
だから、相手に聞くのだ。言葉で聞いても良いし、キスで聞いても良い。マッサージで聞いても良いし、花で聞いても良い。砂浜に一緒に横たわりながら聞いても良いし、満月の夜に聞いても良い。自分が作った料理で聞いても良いし、ラブレターで聞いても良い。
相手との間の距離を縮む。それがポイントだ。
そして、誰でも良いわけではないので、彼女の生い立ち話とか、彼女の特徴についてたくさん質問してみると良い。