少なくとも、キレイな女性と付き合いたいなぁ〜
そう思っている男性、知らないか?もしかして、君もそう思っているかな?
まあ、僕もそうだけど。でも、アメリカでは、take two out of threeルール(三つから二つを選ぶ)というものがある。もともと、ビジネス世界にこういうコトワザがあった。
Fast. Cheap. Good. Pick any two. (早い。安い。良い。二つ(だけ)を選んでくれ。)
新商品の話となると、これはごもっともだよね。いつも新しく出来ているパソコンにぴったりの話。
この理屈を言い換えてみると、「三つの美徳を想像するとしたら、そういった美徳を二つ持っているものに満足すべし」ということだろう。
では、女性の話に例えると、「優しい。キレイ。頭が良い。二つを選んでくれ」ということになる。
もちろん、優しくてキレイで頭が良い女性はこの世には存在する。この世には存在するけど、君がよっぽど素敵な男性ではない限り、君の手が届くところにはいない。女神が見えても、触ることはできないとでも言うべきだろうか。その理屈で、二つで満足すべし。
それが、昔からのビジネスの教訓でもあり、恋愛の秘訣でもある。
何を選べば良いか?
三つの美徳から二つを選ばないといけないとなると、一体何を規準に選べば良いのか?その質問は当然だろう。
まあ、この辺は個人によるが、「キレイ」について幾つかのポイント。
まず、結婚相手の話であれば、結論から言ってしまうと、上記の三つのうち、美貌を犠牲にした方が良い。
なぜなら、頭が良い女性は大きな事故でもない限り、最期まで利口だし、君が浮気をしない限り、優しい女性もあくまでも優しいからだ。そして、いくらキレイな女性でも、年を取ると外面が少しでも崩れてしまうことがたびたびある。まあ、ひどく言えば、君もそのうち死へ向かうことになる。それは人間の「生命」という本来の意味で、どうしても避けられない事実でもあるので、別に絶望するには値しないと思うが、とにかく、ある程度の覚悟は必要。
また、「キレイ」は性欲と不思議な関係がある。例えば、かしこい女性と付き合っている場合、その相手よりかしこい女性に出会ったとしても、その新しい女性を求めようとしないだろう?優しい女性も同じのでは?君のガールフレンドより優しい女性に出会ったとしても、ガールフレンドが十分優しいのであれば、新しい人を求めない。
しかし、キレイな女性と付き合っている時、話は別だ。彼女の自慢が身体のことであれば、より良い身体を持っている女性に出会ってしまうと、当然その立派な身体の持ち主と付き合いたくなる。実際やるかどうかは別として、そういう気はするだろう?
これは、「キレイ」という落とし穴である。
でも、やっぱりキレイな女性が良いな〜
それはそうだけど。僕は君がぶすと思っている女性と付き合うべきだとか、そんなこと言っていない。ただ、注意したいのは、美貌を追求するバカだ。
ちょっと変な例えだけど、人間の身体はファッションの一つ。シャツのスタイルと目の色も似たようなもんだ。そして、ファッションの特徴と言うと、「風のように変わる」ということじゃないか?
自分がキレイと思っている女性は性欲による。しかし、一般の男性の性欲は安定していない。特に若い男性のは、ね。僕だって…まあ、あまり若気の至りの失敗を列挙してもしょうがない。
ともかく、高校時代で毎日数回ぐらいオナニーやっていた奴は、僕だけじゃないと思う。むしろ、その方が自然のでは?
自然とは言っても、実際の人間と付き合う段階となると、もっとしっかりしないといけない。
今日自分が「良いな〜」と思っている相手は必ずしも明日性欲的には欲しいと思わないかもしれない。男性はそのような野獣だ。
しかし、文明に生き残る野獣は、社会のルールに行動を合わせる。最初はきつくても、結局その方が良いと思うようになるはず。皆がそうしないと、不潔で惨めなワールドになってしまう。
本題に戻ろう。君がキレイと思っていない女性と付き合うべきではない。しかし、だいたい男性は、数多くキレイな女性を知っているはずだ。一般の男性は出会った女性となんと7割ぐらいは「一緒に一晩過ごしても良い」と思っているという統計が出ている。もしそれが本当なら、その7割の女性の一人と付き合えば良いということになるので、それだったらそんなに苦労しないだろう?僕だって、そのようなことが出来るような気がする。
「自分が一番キレイと思っている女性と付き合ってやる」なんて思わないでくれ。「優しい。キレイ。頭が良い。」というルールを思い出して。キレイに投資するかどうか、よく考えなさい。
女性が好きになると、キレイになる??
また、最後にキレイの不思議なところもう一つ。
女性が好きになると、最初はパッとしなかったとしても、そのうち君にキレイに見えてくるケースを、経験したことはないか?例えば、幼なじみに気を抱いたことはないかな?
このようなことは付き合う前に友達関係だった人には多いらしいが、最初から恋人同士の関係でも有り得る絆だ。
結婚にも現れる傾向。アメリカで「お見合い結婚」と「恋愛結婚」のカップルを比べた研究がある。結論から言うと、「最初のところ恋愛結婚の方が幸せだったらしいが、年を重ねるにつれ、満足感が逆転して、黄金歳を楽しんでいるのはお見合い結婚の方」という。
これはなぜだろう。一つ観測出来るのは、最初にお互いをあまりワクワクさせなくても、一緒にいろいろ分かち合うことで、どんどん近寄っているお見合い結婚に対して、恋愛結婚はそのワクワク感を失ってしまえば、実はそのワクワク感を支えているものはあまり何もないことに気づき、絶望してしまう人がいる、ということかな。
繰り返しになるが、キレイということは問題ではない。でも、キレイだけを求めてしまうと、君はきっとガッカリさせられる。