70年代のスター・ウォーズを見たことがある?その映画に、アメリカ人の恋愛観が上手に表現されている。
スター・ウォーズにはぴったりのもてる例ともてない例がある。可哀想の方から始めよう。
もてない方法
古いスター・ウォーズの主人公がルークですが、ルークはあまりアメリカでは持てない。理由は幾つかある。大ざっぱで列挙してみると
- 幼い。自分の人生、どうすれば良いか悩んでいる。
- 頻繁に文句を言っている。文句を言っているのに、あまり解決方法を考えていないみたい。
- たまに声がちょっと甲高い。
ということになるだろう。
つまり、殆どのアメリカ人の女性(SFの大ファンでも)はルークに興味がない主な理由は、彼はまだ子供っぽくみえるからだ。一番アメリカ人の女性にもてない理由は、子供のように振る舞う、ワガママを言う、女性に「困っている時、頼んでも助けってくれない、もしくは助けってくられない」という印象を与えることだ。
では、もてる男になるのに、どうすれば良いか?
もてる方法
スター・ウォーズのキャラの中に、女性に誰よりも人気があるのはハン・ソロだ。「ハンがカッコイイ」「出来るものなら、ハンと結婚したいわ」などなど、後を耐えない。理由はそれぞれだが、列挙してみると
- 経験がある。昨日生まれたような印象を一切与えない。大人である。
- 親友がいる。その親友とお互いに命をかけてもおかしくないぐらい信用している。しかも、ハンの信用であるチューバッカは、ハンと違う種類だ。
- ユーモアのセンスがある。ひどい目にあっても、ユーモアで仲間を励まそうとする。
- ちょっとラフでタフな印象を与えるが、内面にはとっても優しい。
- 自分の得意ことをしていて、それを誇りに思っている。ハンの場合、何よりもそれはハンの宇宙船であるミレニアム・ファルコンのことだ。
- 女性には決して乱暴なことをしないが、自分からデートを誘い、自分からキスをする。
ということになるだろう。
もてる男には、「ミステリー」と「矛盾」が要る
結論から言ってしまうと、もてる男性はそれぞれだが、共通点を強いて言えば、「ミステリー」と「矛盾」がある。
「ミステリー」ということは、その男性が女性にとってイケメンとか、そんなのではなく、奥が深いところを持っている男性のことだ。彼のことをもっと知りたいような気持ちを起こせるようなところだ。例えば、刑事の映画なら、過去がビックリマークになっている男性のこととか、なんとか辛そうな経験のあった人間とか、もしくは目が輝いているけど、理由は誰にも分からないとか、何でも良いだが、大切なのは、女性が「ありきたり」と思わないような特徴を少なくとも一つぐらい持つこと。
言い換えれば、「ミステリー」は「個性」のことに似ている。ユニークな部分を持たないと、「なぜ他の男じゃなくて、彼を選んだ方が良い」と聞かれたら、女性は答えられないし、君もアピール出来ないだろう。だから、まずは彼女を探す前に、自分の良いところを探す。自分の良いところが分からないまま、女性にアピール出来ない。
しかし、自慢げにアピールするのはもちろん良くない。だから、「ミステリー」の不思議な力に頼んでも良い。
「矛盾」ということは、矛盾なことを言うのではなく、すぐ「彼がわかった」ように思われないような真似をすることだ。これは、自分の気持ちを伝えないのではなく、本気で自分の矛盾している気持ちを伝えるということ。
例えば、自分は頭の中にスーパーエッチだとする。(まあ、一般の男性はそうだろう?少なくとも、僕は、な)そして、ベッドルームで君に会ったことのある女性は、決して君のことを「草食系」と言えないはず。
だけど、君はバレーが出来る。女性と一緒にバレーをして、洗練された踊り方。
ベッドルームに入ったら獣になるが、ホールに入ったらバレーダンサー?それが矛盾と思われる人がいる。
大切なのは、この矛盾していることは、両方とも良いことじゃないといけない。
両方も良いことであれば、両方に興味のある女性を探せば良い。彼女に出会ったら、彼女を大満足させて下さい。
なぜなら、その矛盾を抱えているものは、それほど居ない。君しか彼女のすべてのニーズを満たすかもしれない。
下手にやったら逆効果になりかねないが。
ハンのもてる理由をもっと詳しく
では、ハンとルークを比較しながら、詳しくアメリカ人の女性が何を求められているのかをみてみよう。
友達が大事
ルークにはR2D2がいるし、ハンにはチューバッカがいる。両方も友達がいるから、女性からすると、両方も「友達がいるから大丈夫」ということになると思っている人がいるかもしれないが、これは勘違いだ。
女性は、単に「友達がいるかどうか」をチェックしていない。よっぽど寂しい人間じゃない限り、誰だって友達は一人ぐらいいる。女性が君の友達を検査する場合、女性が何よりも知りたいのは、「友達は女性をどのように扱っている」ということだ。
いくら優しそうな男性にみえても、友達が皆女性を軽蔑するような奴であれば、信用しがたいだよね。だから、女性は君の友達のことを聞いたり、会いたがる理由の一つだ。
もう一つの理由は、友達から精神年齢が判断出来るからだ。幼なじみとしか付き合っていない男性は、まだまだ男性らしさに欠けていると思われてしまう。もちろん、昔から友達がいたことが良いんだけど、そのような友達しかいないとなると、逆に「友達を作ることが出来ない」と思われてしまう。
また、あまり友達がいない男性に出くわした女性が、「男性でも彼を信用していないので、女性が彼を信用出来るか」と考え始め、不安になってしまう。
つまり、日本の女性もそうだかもしれないが、アメリカ人の女性は、男性と付き合う時、男性の友達を見る。頼まれる友達に溢れている男性こそが、もてる。
では、女性はなぜ友達のことを考えれば、ルークよりハンを好むのか。まあ、チューイーとR2D2とどちらが良いような話ではない。(出来るものなら、僕、二人とも仲良くしたい)
だけど、おそらく女性は、チューイーが人間のような種類に反して、R2D2はロボットであることを見逃さないだろう。そして、ハンを選ぶ。
これは、オタクが一般にもてない理由の一つかもしれない。ロボットと友達になってもOKだが、友達が皆機械ばかりになってしまうと、当然男性失格になる。なぜなら、「ロボットしか知らない彼は、おそらくあたしじゃなくて、実際ロボットとかアニメのキャラが欲しいのでは?」と不安になってしまうからだ。
また、ルークとR2D2はエピソード4で知り合ったのに対して、ハンとチューイーはずっと昔から仲間同士というポイントに、女性が気付くはず。
君はちょっと女性からすると悪い友達がいても、もしくはあまり友達がいなくても、それほど心配する必要はないのだが、ただ、女性と友達について話している時、そして特に友達を実際に会わせる時に、ちょっと何の印象を与えているのか、気をつけてくれ。
自分が誰にも負けないスキルをもって、誇りにする
ステロタイプだが、アメリカ人の女性は個性のある男性を好む。個性と言うと、一体なんのことだろうか、ハッキリしていないのでは、と悩んでいる人が多いみたいが、かいつまんで言うと、個性は「誰にも負けないスキル、自分にしかない能力」のことだ。
「そんなに凄いものはあるだろうか」と日本人の友達に聞かれたことはあるが、アメリカ人の殆どは「皆が少なくとも、一つぐらいこのようなものをもっている」と思っているのは、事実だ。SMAPの「世界に一つだけの花」がこのような考えをしているので、表し方が違っても日本人にもこの考え方があると思うのだが、どうだろう。
ハンの場合、これはミレニアム・ファルコンの宇宙船のことだ。ハンがこの宇宙船をルークに紹介する時、「見た目は大したことないが、銀河一速いものだぞ」と言う台詞がある。これはもてるのにちょうど良い謙虚と自慢のでは、と僕は思う。
まず、ちょっと謝っておいて頭を下げて外装のことを言う。そして、自分のものの特徴を皆がわかるように、簡単な言葉で伝える。
なお、ハンの宇宙船は本当に銀河で一番速いみたいので、彼はそこまで言っても良いと思うが、もし君はそこまで行っていないのであれば、もうちょっとへりくだった言い方をした方が良いかもしれない。でも、決して自分のことを馬鹿にするな。誇りをもって、ちゃんと言いたまえ。
ハンの言い方が優れているもう一つの理由は、外装のことを謝ることで、鋭敏に「僕には大切なのが、中身の方だ」ということもアピールする。これはもちろん、宇宙船の話だが、女性には「彼はそこまで宇宙船のことを考えているのであれば、女性の方をどれだけ大切にしているのか、体験してみたい」と思い始める。だからこそ、チューバッカという親友の存在が大事になってくる。ハンの友達がR2D2だったら、逆に「彼には機械(仕事)しか目がない」と思われてしまうからだ。
余談だが、スター・ウォーズの宇宙船は50年代のアメリカの車を例えしているのは、知っている人がいると思うのだが、その車の存在が男性にもてる理由になった強さは、最近の日本で想像しがたいかもしれない。
しかし、50年代の女性が男性の車にメロメロになっていたというより、女性が車を分析することで、男性のカッコイイさを判断した、と言った方が良いかもしれない。
分析と言うと大げさに思われるかもしれないが、下記のような例を挙げる。
まず、当たり前のことだが、50年代には車を持っていると持っていなかった男性がいた。車を所有するのに、大した金が必要だった。(しかし、日本の車よりずっと安かった、アメリカは)だから、車を持っていたら、ちゃんとした仕事もあると女性は思っていた。(そうとは限りないだけどさ。)
思えば、ハンを演じたハリソン・フォードも、ルーカス監督の『アメリカン・グラフィティ』の役も似ている。
車にはいろいろな種類があって、スタイルも違ったり、色も違ったりする。これは、個性の出番だ。また、当時は車を自分で練ったりカストマイズする人が多かったので、更に車に個性が表れていたと想像しかたくない。
また、車は単なる乗り物なので、何よりも大事なのは、運転の仕方。この辺で男性の差が区別つける。臆病の男性はもてないし、暴族も当然もてない。ちょっど良いのは、「ちょっとラフな感じだけど、本当は優しい」という人だ。考えてみれば、今もあまり変わっていないのでは?
ユーモアのセンスがある
ハンはどんなひどい目にあっても、ユーモアのセンスを失わない。
彼は帝国に追われている時でもジョークが言えるソロ。彼のチャームポイントは、彼の矛盾しているところにある。ユーモアのセンスも矛盾している。
たとえば、ソロはジョークが軽く言えるけど、深刻な時に決して言わない。
エピソード5を思い出してくれ。ソロはレイアを助けるため、ファルコンで小惑星帯に逃げ込み、何とか帝国軍を振り切る。そして、最悪の状態に、ファルコンの修理を小惑星帯で行う中で、急速にレイアとの距離を縮める。
ソロはこれが出来る理由の一つは、彼が男性らしい男性であるからだ。
(まだ書いている途中で申し訳ない)