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自分の性をどう表現すれば良いか?

性(gender)に関する英語は確かに難しい。性別欄は「male」と「female」に湧かれているのだが、自分のことを「male」か「female」という人はあまりいない。なぜなら、「male」と「female」は生物学用語に聞こえるからだ。まあ、冗談っぽく動物的な行動をやって「male」という男性はいるけど、これは例外と考えて頂いた方が良いと思う。

では、これから男性と女性の性を英語で表現する時、気をつけないといけない点をいくつか述べていく。

性別のペア

性を表す英単語はたくさんある。もっとも使われている言葉をみてみよう。

male (雄) female (雌)
boy (男の子) girl (女の子)
guy (男) girl/gal (女)
man (男/男性) woman (女/女性)
gentleman (紳士) lady (ご婦人)
playboy (プレイボーイ) slut (だらしない女)

男性の場合

自分の性をどう表現すれば良いのか?

まず、「boy」はあくまでも子供のことを表すので、自分に対して「boy」を言うのはおかしい。男性が他の男性を「Boy」と呼ぶのは、大変な失礼で、軽蔑的な言い方だ。昔のアメリカで、奴隷を所有していた白人の男性は黒人の男性を「Boy」と呼んでいた。また、「boy」を聞くと「童貞」と連想する人が多いと思われる。なぜなら、セックスをすると、「man」になると世論の傾向があるからだ。まあ、セックスするだけで「man」になると思わないのだが、こういう考え方もあるので、是非理解してほしい。

では、「guy」と「man」の違いはなんだろう。いくつか挙げられる。

  • 「guy」はカジュアルな言い方。「man」はいろいろな文脈で使われている。カジュアルな時にも使えるし、フォーマルな時にも使える。
  • 「guy」は「奴」という意味もある
    • That stupid guy! (馬鹿な奴だな!)
    • I can't believe that guy! (あいつ、信じられない!)
  • 「man」は「一般人」の意味もある。良くことわざにでてくる。
    • 例:A man's work is never done.(男の仕事には終わりがない)

「guy」は「楽しい」「格好いい」「イケメン」のような印象を与える。それに対して、「man」は「しぶい」「しっかりしている」「男らしい」「頼まれる」「強い」という印象を与える。まあ、どちらでも良いんだけど、真面目な付き合いであれば、「man」を希望する女性が多いと思う。

女性が素敵な男性にかけてくれる言葉をもうちょっとみてみよう。

He's a cute guy.(彼は可愛い)
「cute man」の言い方はあまりしないと思う。なぜなら、「cute」は小さくて女性が好む女性らしいものに使われているからだ。

He's a handsome man/guy.
「handsome」はどちらとも使える。

You're a great guy.
You're a great man.
このような言い方になると、年齢で男性を分けている女性が多い。「Guy」は比較的に若い。20代とか30代前半が「guy」範囲だ。それ以上は「man」になる。

ただし、これは必ずしも歳の年齢と関係あると限りない。「精神年齢」と書い方が良いかもしれない。というのは、五十代になっても、まだ中学生のセンスしか持てない男だっている。

「Guy」も良いだが、「man」を目指しましょう。貴方のことを「Man」と言ってくれる女性は、貴方の男らしさを求めているし、少なくともハッキリ貴方を「男」として認識しているからだ。

ネイティブのハートを踊らせる実例(男性に対して)

  • You're the nicest guy I've ever met. (君は今まで私が出会った男性の中に、一番優しいよ)[ほめ言葉]
  • You are one sexy man. (貴女は本当にセクシー)[ほめ言葉]
  • Come on, be a man. (男らしくして)[いろいろな場面に使える。]
  • Be my man tonight. (今夜[だけ]あたしの男になって)[したくなったことを合図する]
  • Be my man forever. (永遠にあたしの男になって) [愛の告白]
  • Don't cry like a little boy. (男のように泣かないでください。) [叱っている]
  • You're my little boy. (貴女があたしの可愛い子) [優しく舐めている感じ]

女性の場合

男性は大人になってから、自分のことを「boy」と言わなくなるが、三十代でも自分のことを「girl」という女性がたくさんいる。これは不公平で止めた方が良いと指摘しているフェミニストがいる。

僕もそう思う。三十代の女性が自分のことを「girl」(女の子)と言うと、違和感を覚える。なぜこういう気分になるかはうまく説明出来ないが、まあ、数多くの男性は若い女性を好むだろう。ロリコンまではいかなくても、長く一緒にいた妻と離婚して、若い美人と結婚したがる有名な俳優は少なくないように、この願望が一般の男性にも強いと思われる。そして、化粧を工夫して若さを保とうとする女性がこの男性のニーズに応えようとする。挙げ句の果てに、この現象は言語にも現れる。三十代の女性が自分を「女の子」と呼ぶのはまさにこういうことだと思う。

「guy」に対してもっとも近い意味の単語が「gal」だけど、これは方言のようにも聞こえるせいか、「guy」に比べてあまり使われていない。そういうことで、「guys」と「girls」をペアにする人が多いが、僕がこれを聞くたびに、三十代の男性と十代の処女を想像してしまう。「大人である」を前提にしている言葉を男性に対して使うつもりであれば、やっぱり女性に対しても子供っぽい言葉じゃなくて、まとまな言葉で呼んだ方が良いと思う。

そんなわけで、女性の場合は「woman」しかない。しかし、それはそれで良いと思う。真面目に性を表す単語は、一個で十分だ。

女性の呼び方についてはどう考えたら良いだろう。まあ、これからは僕が自分なりの意味を解説していくが、この「girl」「woman」「lady」の言葉の使い方にはかなり個人差があり、これを基準と思わないでくれ。もし、自分の彼氏がどういう意味で使っているのかが不明であれば、聞けば良いんだ。

じゃ、解説していくね。まず、「girl」は若さを思い出せる言葉で、逆に40代以上の女性に使うと、非常に効果的なことがある。しかし、この辺については上記のフェミニストの指摘もあって、好き嫌いが激しく、好まない女性の前でうかつに言ってしまうと、逆に嫌われるので、要注意。

「Woman」だけを使うと、なかなか足りないような気がする。普通は、所有格を使って、「You're my woman.」などを言う。これは、女性を安心させるつもりで言うようなことだ。「君が俺の女だから、心配はいらん」というようなラフな言い方。ただ、これも好き嫌いが激しく、自由が好きな女性には適していない。

「Lady」はフォーマルな感じもあるけど、「教養のある」という意味もあるので、是非使ってみて欲しい。

ただ、「lady」に関する慣用句もたくさんあるので、ちょっと注意する必要がある。そんな中でもっとも酷いのは、「lady of the night」(売春)がある。

ネイティブのハートを踊らせる実例 (女性に対して)

  • You are the girl for me. (君[だけ]が僕のガールだ。)[愛の間接的な告白]
  • You are one sexy lady. (君は本当にセクシーな女性だ。)[ほめ言葉]
  • Your hair is really cute. (君の髪の毛が本当に可愛い)[ほめ言葉]
  • I want you to be my woman. (俺の女になってくれ) [口説く/告白]