これは個人的にとても気に入っているコトワザだ。僕の経験からすると、このフレーズだけで、恋愛の探し方の秘訣の全てが含まれている。
実は、このコトワザはいろいろな言い方がある。例えば、
- Love finds one when one least expects it.
- Love comes when you least expect it.
- Love may find you when you least expect it.
- You will find someone when you least expect it.
上記の言い方は文法的にはちょっと違っても、意味は同じ。話者が言おうとしていることには変わりがない。
たくさん言い方があるということは、このアイディアはアメリカ中定着している証拠なのだろう。そして、一つの言い方に絞っていないから、キャッチフレーズなどになっているのではなく、本当に皆が自分らなりにこのような考え方をしているのではないか、と僕は思う。
このコトワザの意味は、おおざっぱに言ってしまうと、「恋愛を探すべきではない。恋愛を探そうとするその時、見つけられなくなる。むしろ、探さない時に限って、見つけられる。」
最初「え、これは矛盾していないか」と思ってしまう人が多いが、ゆっくり考えてみると、恋愛そのものに矛盾があるかもしれない。
寂しがりやを知っているだろう。いつも誰かと付き合おうとしている人は、何回も失恋されたあげく、やっと良い人に出会って、その人と結婚して、その後ずっと幸せな毎日を送っているとか、そんなことはなかろう。寂しがりやは何回も失恋されたあげく、結局自信を完全に失ってしまい、誰とでも付き合おうとするしまつという話の方が、有り得るのでは。本当にひどい話だけど。
もう一つの例。恋愛話に夢中の人がたくさんいる。どうしても素敵な恋を体験したい人はあとをたたない。しかし、期待しているものがある時、それは自分の頭の中にパターンになってしまう。そして、そのパターンは現実にあるものではなく、自分の頭の中のものだけなのに、自分がそのパターンをいろいろなところに見つけ始める。実際にはないことなのに、自分を自分の期待で騙してしまう、結局。
このひどい話から何が得られるかというと、それは、「最初はあきらめるのは辛いと感じていても、あきらめないケースより、良いに決まっている」ということだろう。まあ、マイナス思考はこのぐらいにしておこう。
実は、言っていることがちょっときつくても、これは非常にポジティブなコトワザである。
言い換えってみれば、
恋愛のためあせる必要は全くないよ
自分のペースで良い
相手がいなくても、自分なりの道を見つければ十分
そして、自分の道を見つけることによって
相手に自然に出会える
ということになるだろう。
本当に良かったの話じゃないか。君があきらめるさえすれば、手に入れられないことが手に入れられる。
この矛盾している世に、ぴったりの説明のでは?